995: 名無しさん@おーぷん 21/05/17(月)22:53:30 ID:on.dk.L1
知り合いの世話好きおばさんの紹介でお見合いした。

相手は3歳年上でバツイチの女性。
美人だし明るくて楽しい人だったので、『過去はどうでもいい』と思い、交際することに。
ただし、彼女のご両親は再婚に反対だった。

というのも彼女は前のダンナのせいで借金を背負うカツカツの生活。
俺は俺で勤務先が潰れ、派遣から再スタートしてようやく準社員として雇用されている身。
つまり安月給。
彼女のご両親は
「もっと稼ぎのいい男を見つけなさい」
と彼女に言っていたそうだ。
それを言われると俺も反論できないが、幸いなことに彼女は俺と気が合うことを強調し、他の男との交際は考えないでいてくれた。




彼女とは必ず週末に夕御飯を食べることになっていたのだが、週末でもなんでもない平日に着信が。
(何かあったのか)
と不安になって電話に出たら、
「たまたま時間が空いたから遅くなるけど会わない?」
とのこと。
俺は彼女と会うことなんか全然頭になく、家でおやつに食べようと思って揚げ饅頭を買って帰るところ。
とりあえず買い物の後で彼女を迎えに行き、いつものようになんてことない雑談を楽しみながら食事。
彼女を家に送り届けて、自分のおやつにと思っていた揚げ饅頭を彼女に持たせた。


週末にはいつものようにディナーだったのだが、
なんか彼女の様子がおかしい。
「あの……」
とモジモジしながら話し始める彼女。

彼女はあの後、揚げ饅頭をご両親のところに持って行ったとのこと。
ご両親は甘いもの大好きな人たちだったらしく、
「再婚するならその人にしなさい」
と大喜びだったんだと。

あの揚げ饅頭には感謝してもしきれない。


996: 名無しさん@おーぷん 21/05/18(火)01:47:44 ID:pc.81.L1
>>995
揚げ饅頭たち『どうかお幸せに』


アゲアゲええじゃないか! ! !