【閲覧注意】:虫注意。

78: 名無しさん@おーぷん 20/07/28(火)16:44:29 ID:u5.g0.L1
もう何年も前になるが、当時付き合ってた彼女と俺・友人カップルの4人で待ち合わせして夕飯を食べに行くことになった。
俺達は午前中から映画見たり買い物したりとデートを楽しんで、待ち合わせ場所である駐車場のある公園に着いた。
そこで友人カップルから『事故渋滞に捕まり30分程遅れる』と連絡があった。
これから何処かに行くにも微妙な時間だし、気持ちいい天気だったんで、そのままその公園でのんびり待つことにした。

彼女が『トイレに行ってくる』と言うので、ついでに自販機のコーヒーを頼んで、俺は一人ベンチに座ってボーッとしていた。
すると二十代後半~三十歳くらいのお母さんと小さい女の子が遊んでいるのが見えた。
2人で落ち葉を拾ったり、落ち葉を並べて
「赤ー黄色ー緑ー」
なんてやりとりをしたり、女の子が木の根元を指さして
「あー!あー!」
としきりに何か訴えてると思うとお母さんが
「あー、これはダンゴムシだよ。見てて。ほら丸くなった!」
と手のひらに乗せて転がしてみたり、キャッキャと楽しそうにしていた。

なんだかその光景が凄く郷愁を感じるというか、どうかすると涙が出そうなくらい優しい光景だったんだ。
で、つい目で追って見てしまっていた。




気づくと彼女も戻って来てて、俺の隣に座ったんでコーヒーを受け取ってお金を払ったりとしてたら、いつの間にか小さい女の子がよそ見しながらこっちに走ってきてた。
俺の足にぶつかりそうになってたが、ギリギリでお母さんが女の子の手を握ってぶつかることは無かった。
お母さんは慌てた様子で
「すいません!」
と謝ってきた。
俺が
「いえいえ、大丈夫ですよ。お子さん可愛いですね。いくつですか?」
と聞くと、
「ありがとうございます。今1歳10カ月なんです。目が離せなくって」
と苦笑しながら答えてくれた。
女の子はお母さんに掴まれてビックリしていたがしだいに分かってきたのか、ちょっとシュンとなって
「ごめんしゃい」
と謝ってくれて可愛いかった。
その後、すぐ親子は帰っていった。

すると彼女が
「今の親子さー、本当迷惑だよね」
と言い出した。
俺は全くそんな事思ってなかったので驚いて訳を聞くと、曰く
・公の場である公園の物(葉っぱ)で勝手に遊ぶ行為が~。
(親子が遊んでたのは生えてる葉っぱではなく落ち葉。しかも帰り際キチンと木の根元に戻してた。)
・虫を虐める行為が~。
(ダンゴムシを手に乗せたりつついて見ていただけ。どっちかというと観察っぽかった。これも生きてる状態で返してた。)
・あの子は発達の疑いがある。周りを見てない、奇声を発する等~。
(俺は詳しくは無いが1歳児ならこんなものじゃ?むしろ、俺は『小さいのにしっかりした子だな』と思ってた。キチンと言葉で謝っていたし、他にも『ママ』『ダンゴムシ』『はっぱ』『まてまてー』など発語は多かったので発達じゃなさそう。あと、奇声ではなく俺的には『キャー』という嬉しい歓声に聞こえた。)

こんな事を矢継ぎ早に言われて()内の反論も言い返せないほどポカーンとしてしまった。
言い終わると満足したのか、
フフン
という感じで講釈を垂れる彼女が凄く気持ち悪くて、なんだか今までの彼女とは違う人物のようで
スーッ
と気持ちが冷めるのを感じた。
それから到着した友人カップルの車に2人して乗り込んだが、モヤモヤした気持ちを持て余してて、正直あまり夕飯のことは覚えてない。

その後、他にもすれ違いがあってその彼女とは別れたが、なぜあの幸せそうな親子があんなに元彼女の気に触ったのかよく分からない。


今は俺も父親になって息子と公園で遊んでいる。
今日、息子が両手とポケット一杯のダンゴムシを拾ってきたのでなんとなく思い出して書き込んでみた。



ダンゴムシが やってきた!