570: 名無しさん@おーぷん 20/04/26(日)19:07:06 ID:csb
平成が始まって少したった時なんだけど。

うちの実家周辺は、まあスラムというか治安が悪いし、近くに障害者施設や精神病院なんかあったせいでよく徘徊?脱走者が多かった。
今では信じられないけど浮浪者もいたりしたし、田舎ではあるんだけど交流がほとんどなくて、一軒ずつ距離もあった。

まあこんな家で育ったんだけど、父がなかなか鍵をしないタイプの人で、よく浮浪者がガチャガチャしたり、酷いと玄関入り口に座り込んで
「雨だから少し雨宿りさせて」
なんて言われたりした。
父も能天気に引き受けようとするから、母がよく激怒して警察呼んだもんだった。
あと、いかにも少し遅れてるような子が、家のバルコニーに乗り出して助けを求めたりしに来てた。




ある日、大人しそうな女の人が来て首に下げてるノートみたいなのを見せて、
「ここに連絡してください」
って言われた事があって、
(あっいつもの施設の迷子だ)
と思ってノート受け取ろうとしたら、
母がその女の人の両手を後ろからがしっとしながら、
「あんたは部屋に行ってて」
って私に言った。
意味がわからなかったけど後で聞いたら、
ナイフ持ってたらしい。

その後、理由は聞いてないけど、両親は離婚した。
私は母に付いて行ったけど、その後、親戚から
「(父の家)は泥棒に入られた」
って聞いたり、数年後には
「施設の子を保護をしたふりしてイタズラした」
って聞いたり。
今思えば、私の実家は部落だったのかも。

こんな事を書いたのは、『父が亡くなった』と連絡があって遺品整理の依頼をしたら、
「女性もの髪の毛を瓶に詰めたモノが大量に見つかった」
と業者から連絡来たから。
もしかしたら私たちがいた時からやってたんじゃないかとゲスパーしてしまう。



瓶詰の地獄