734: 名無しさん@おーぷん 20/03/06(金)19:20:00 ID:???
念願のマイホーム、一戸建ての家に引っ越した時のこと。

会社員で独り暮らししていた義妹(夫の妹)が、
「同僚の家で犬を飼っていて、子犬が生まれるんだけど、もらってきていいかな?」
と言ってきた。
せっかく庭がある家に引っ越したので、
『犬の一匹もいていいね、子犬は可愛いものだし、幼稚園だったうちの子も喜ぶだろう』
とOKした。

義妹が犬を連れてきた。
人なつこくて
「この子ならうまく飼えそう」
と思ったが、
子犬にしちゃ大きいねえ、
というか小型犬で小さいけど成犬に見える。
義妹に
「これが子犬?いつ生まれたの?」
と問いただしても
「あー、まあね」
とはっきりしない。

で数日後、その犬は子犬を3匹生んだ。




生まれた子犬をもらってくるんじゃないのかよ!!!
母犬の方かよ!!!

つまり、義妹の同僚さんの家では勝手に妊娠した飼い犬を持て余して、子犬を飼う余裕もないし、母犬ごとどこかにやってしまいたかったらしい。
犬好きの義妹はその話を聞いて、捨てられそうになっている母犬に同情して、
(なんとかしよう)
と思ったものの自分はアパート暮らし。
で、兄夫婦(夫と私)に、さも生まれた子犬をもらうようなイメージを与えつつ、実は母犬をもらってきたんである。
毛の長い小型犬だから、お腹が大きいことに気がつかなかったよ……orz

冒頭のセリフを読み返していただきたい。
たしかに
『生まれた子犬をもらってきていいかな?』
とは言ってない。

夫も私もあきれたし、夫は義妹を叱ってくれたが、
一所懸命に子犬の世話をしている母犬の姿を見てうちの子は感動してるし、もはや情も移りまくりだったので、そのまま飼うことにした。
とはいえやはり合計4匹も飼えないから、あちこち連絡して生まれた3匹はそれぞれ引き取り手を見つけ、うちでは5歳の中年母犬を飼うことになった。

その犬は元の名前は知らないが、うちの子が “モコ” と名付けた。
モコはおとなしくてうちの子をよく遊んでくれて、後に義妹が結婚して生まれた子供とも仲良くして、穏やかな生涯を終えた。

今でも親戚の集まりでは、
「子犬じゃなくて、子犬入りの母犬だった」
は笑い話になっている。



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