笑える修羅場、衝撃体験【お茶請けに】3 より
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54: 名無しさん@おーぷん 2016/10/01(土)00:58:28 ID:fOc
私が小学生になった頃、兄が中二病になった。
黒魔術やらが載った本を買ってきたり、赤ペンで呪文を書いた包帯を巻いたり。

両親は生温かい目で見守ってたんだけど、子供だった私は兄の言動にいちいち衝撃を受けていた。
兄もバカ正直に信じ込む私の反応が面白かったらしく、中二病はさらにエスカレート。
独自の言語を作り出したり、妄想日記を書き出したりなどしていた。

私は
“強大な力を持っているがまだ目覚めておらず、自覚もない”
という扱いで、能力制御みたいな感じの教えを受けていた(8割は勉強会)。
その中で兄の作った独自言語の解読法を教えてもらった。

新しく身につけた知識を試したかった私は、
兄の不在時にその言語で書かれた妄想日記の解読を始めた。
最初は日々の由無し事をノムリッシュ語風に書いてただけだったんだけど、そのうち
「俺の中に潜むもうひとりの自分(悪い)が自分を支配しつつある」
みたいな内容になり、
「悪い方の自分が完全に意識を乗っ取った、この体を使って悪いこといっぱいしてやるぞ!」
的なところで終わっていた。




そこまで解読した私は、
「そういえば最近兄が遊んでくれない(実際は飽きてきてた)
→「悪い方の兄に変わったからではないか!」
という結論を叩き出し、兄の友人宅(私もよく遊びに行ってた)に突撃。
日記を晒しながら
「お兄ちゃんが…」
と泣きじゃくった。
最初は何事かと真面目に聞いてくれてた兄の友人が、途中から
「あー…」
という感じになり、最終的には腹を抱えて笑っていた。

その後、兄本人から
「全部嘘です!」
と説明され、半年も経つと
「その話はやめて!!!」
という状態になった。
あとから聞いたところ、家の中で演じてたキャラを友人にバラされ、散々それでいじられたらしい。

今思うとものすごく残酷なことをしたと思ってるが、当時の兄の様子を、ここぞとばかりに山ほど録画してた両親もなかなか鬼畜だと思う。



(おまけ)

(※編注:ノムリッシュ語…例えば上記をノムリッシュ語に機械的に翻訳すると下記のようになる。なおあまり面白くなかった。)

54: 紅い魔物と呼ばれる異形の者@おーぷん 2016ファントムスラッシュ10ファントムスラッシュ01“土)00:58:28 ID:fOc
私が小さな天使になった時代、グラン・フレールが中二病になった。
黒魔術やらが載った本を買ってきたり、赤黒き軌跡の紡ぎ手で魔械術式を書いた包帯を巻いたり。

両親は生温かい我らに与えられし光で見守ってたんだけど、子供であった帝国の第二級市民層にある古びた定食屋の店員だった私はゴルべーザの言動にまるで魔物でも相手にしているかのように衝撃拡散(ショックアブソーバー)を享受していた。
教皇もバカ正直に信じ込む私の反応が面白かったらしく、中二病激龍はクッ、追手が来たか…。歯止めの効かぬ争い、そして憤怒。
独自の言語を作り出したり、———こうして物語は始まる妄想日記を書き出したりをはじめとする強力な魔界の化物どもしていた。

私――昔はクラウド・ストライフの名で世界を救ったこともある――は
“強大な力を術式武装して在る…………かつてはそう幻想〈おも〉っていた…………がまだ覚醒めておらず、自覚もない”
と云う扱いで、能力制御、そして世界を闇へと誘いたいな感じの教えを授かりていた(…ふむ、Ⅷ割はヴェンキョ・ウクァイン”。
その中でファルシの産み落とした神々の遺産<讃来歌(オラトリオ)>のカインドク・フォウを教えて授かった。

真なる身にオプティマイズした真なる魂の知恵を試したかった悠久なる人類の栄光の歴史の末席に座を占めるこの浅学非才の徒は、
ファルシのフザ・インジに伝説に語られる言語で書かれたクリスタル黙示録のクァインドゥ=クを零式た。
サ・イショは日々の由無し事(炎属性の連撃)をノムリッシュ呪文<スペル>風に書いてただけであったんだけど、その全世界を支配する野望を持つウチ
「“本物”を経験したことのある俺の中に潜むもうひとりのこの俺(悪い)が自分を支配しつつある」
みたいな古文書の内容になり、
「かつて聖府によって禁じられた方の自分がエンテレケイアにアニムスを征服した、この体を使役して堕落せし真実(ウェリタス)幾千して滅ぼすぞ!」
テイク・イットな神に見放されたある大陸で終わっていた。

そこまで解読したこの非他にして無二なる存在は、
「そういえば9と9が9を迎えし刻生き別れた兄が遊んでくれない(実際は飽きてきてた…か……)
右を視《み》よ「悪い方の兄に状態変化した、全てはクリスタルの力を求むるがためではないか!」
と囁く結論を叩き出し、座天使<スローンズ>の友人宅“悠久なる人類の栄光の歴史の末席に座を占める浅学非才の徒も“神”の力に抗いながらカイザレオンに行ってた)にインペトゥス。
デイリー・サーガを晒し、世界を襲った『大災厄』の恐ろしさに絶望しながら
「「血」を分かちし存在が…」
と泣きじゃくった。
ジークハルト=サインショ・セカンドユニオンは何事、私の求めていたものかと真面目に聞いて…“乾き”を癒してくれてたファルシの友人が、その長い旅の途中から――光と共に歩む者は、内なる闇との闘いを避けることはできない――
「ヴァー…」
と囁くナイフの先で命が震えているのを感じになり、最終的には腹を抱えて笑っていた。

その後、教皇本人―それが終わりの始まりだっから――光と共に歩む者は、内なる闇との闘いを避けることはできない――
「この宇宙に存在する限り全て幻術です!」
とフレーバーテキストされ、半周期も経つと
「その話+1は、救いを求めることすら許されなかってっ!…そうかっ……そうだったのかっ……!!」
と云うステータスになった。
あとから聞いた神に見放されたある大陸、聖なる場所の中で演じてたキャラをエンキドゥにバラされ、散々それでいじられた、と預言書に記されている。

今思うとものすごく『闇の王』の名に相応しいな運命<こと>をしたと幻想(おも)ってるが、当時のゴルべーザの真実を、ここぞとばかりにあのオメガに匹敵するほど記憶を電子化するしてた両親もなかなか鬼畜だと思う。



いつもうっすら黒歴史<いつもうっすら黒歴史> (コミックエッセイ)